翻訳と吹き替え
日本では、海外の映画は大変人気のあるもので、日本国内の興行収入だけをとっても、ほぼ洋画がランクインする事でしょう。
そして、日本で公開される洋画は、翻訳家や翻訳会社によって翻訳され、日本語吹き替え版か、字幕で日本語が表示される形式で分けられます。
日本語吹き替え版は日本の声優が当てレコで行うので、本来の外国の役者の声は聞こえない仕様となっており、このため、子供連れなどの客は日本語吹き替えを好むかも知れませんが、映画を好きな客からなどは、本来の役者の声でどの様な演技をしているのかを楽しみたかったり、声優の声に違和感を覚えてしまうために、字幕を好む傾向があると言えます。
その為に、日本で公開される海外の映画は、吹き替え版と字幕版と両方公開される事が多いですが、字幕版の方が公開している劇場の数も多くなっています。
しかし、子供向けの映画だったり、海外のアニメだったりした場合は、吹き替え版しか公開されない場合があります。
そして、最近の吹き替えの風習として、専門の声優ではなく、役者やモデルやアイドルなどを使い、吹き替えする事が多くなってきています。
これは、映画を宣伝する際に「人気の〇〇さんが吹き替えを行っている」と言った様に、話題性と宣伝効果を望む為に行っているのだと思いますが、元々の畑が違うため、専門の声優に比べ演技が稚拙な場合が多く、さらに翻訳版離れが進むと思っていたのですが、配給会社は止める気配がありませんし、思ったより世間では受け入れられているのかもしれません。
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翻訳と感情
翻訳家や翻訳会社が、感情に関する事を翻訳する時は難しい事例もあります。
例えば、「emotional」などが上がられますが、直訳すると「感情的」となりますが、この「感情的」自体が、使い方によってはポジティブにもネガティブにもなってしまいます。
「感情的に物を投げつけた」となると、怒っている事になり、「感情的に、音楽に聞き惚れた」となると感動している様な事になりますので、「国民が待った、emotionalな時が来ました」と言う英文を翻訳すると、どう感情的なのか分かりません。
皆で感動を分かち合っている場面なのか、怒号や奇声が飛び交う阿鼻叫喚の場面なのか、真逆の意味でとれてしまいます。
英文自体でも、「emotional」は使い方によって、結婚式でもお葬式でも使える様な表現となっているので、使い方には細心の注意が必要だと言えるかもしれません。