翻訳とアメリカ
日本では海外の映画の人気が高いですが、アメリカでは、あまり海外の映画を見る風習が広まっていません。
多少は放映もするのですが、他国の人気のある映画などは、リメイクして自国の映画として公開したがる傾向があるのです。
少しでも人気のある映画や小説などが世界の何処かで生まれると、直ぐ様リメイク権をとるために動くほど、リメイク産業が確立されているのです。
その理由として、アメリカは自国の文化が優れていると思いがちなので、自分の国の映画が一番だと思い込んでいる様な例も上げられますが、アメリカ人が文字を読み書きするのが苦手と言った理由も上げられると思います。
冒頭で書いた通り日本では、海外の映画が多く上映され、その多くが字幕版で上映されています。
日本でも、漢字が苦手だったり言葉の語彙が少ない人物もいますが、成人以上で日常生活に困らない程度での文字を読み書き出来る人は、人口の95%以上いると言われていますが、アメリカはこれに比べると、大分低く、言葉は話せても文字が読めない人が相当数いるとも言われていますし、読めたところで、スラスラと読み書きは出来ずに、字幕を追えるほどではない人も多いそうですので、字幕を必要としないリメイクが増えるのではないでしょうか。
さらに、翻訳を必要としないリメイクが増える事で、翻訳家や翻訳会社はやっていけるのか疑問に思いますし、このままリメイクが増え続けるのに反比例して、翻訳会社などが減り続けてしまわないか心配も残りますちなみに、アメリカ国内で生まれた映画などでは、舞台がロシアだったり、ドイツだったりしても、誰かれ構わず英語で話していたりします。
翻訳と罵倒する言葉
日本では、人を卑下する言葉に「馬鹿」とか「阿呆」と言う言葉がありますが、これは、使う人間よって使う用途が変わってくる事もあります。
例えば「お前はどうしようもない馬鹿な奴だ」と書くと、強く罵倒されている感じがしますが、「君はよく馬鹿げた事を思いつくものだ」と書くと、ユニークな人間だと言われている感じがあります。
子供同士の喧嘩や、口の悪い人でも、「分かっているよ、馬鹿」とか「馬鹿、そうじゃない」と頻繁に使ってしまう人もいますが、これは悪意があって言っているわけではなく、言わば口癖の様なものなのです。
さらには、関西方面では「馬鹿」の代わりに「ボケ」を使ったりし、先程の例の様に、いたる所で「ボケ」を連呼し、まるで「ボケ」が接続分や、句読点の変わりを果たしている位に感じてしまうほどですが、これも悪意があってやっている訳ではないのです。
しかし、翻訳家や翻訳会社が、これらの風習の様なものを知らずに翻訳してしまった場合は、考えも及ばない様な、人を罵倒する文章になってしまうかもしれません。